京都珈琲案内

京都のとあるバンドマンがお送りする、
京都を中心とした珈琲店、喫茶店、及びカフェの記録及び紹介。
自宅で自家焙煎(unionサンプルロースター)をしたり、
ネルドリップやエスプレッソマシン(LA MARZOCCO Linea mini)をいじったりしています。
また、自宅をカフェのように改造して遊んだりもしています。

【閑話休題の楽曲視聴はこちら】
https://youtu.be/vsB0nOVW_JE



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Kissa Koukei near Kyoto University

I experienced a new dimention of light-roasted coffee.

【超訳】
百万遍に植物性のお菓子と自家焙煎珈琲のお店が新しくできたとのことで行ってまいりました。シサム工房の横の小道を入っていくと、奥まったところに京町家を改装した小さなお店が。シサム工房に面した今出川通は、学生時代に文字通り百万回は通っている道なのですが、こんな小道があることに全く気が付かなかったです。百万遍近辺の今出川通は京大生や車の往来がごったがえしているのに、一歩奥まってみるとえらいもので、この京町家には車の音も喧噪も聞こえない静かな空間と時間が流れています。

珈琲は、ブラジル・エクアドルの浅煎りブレンド「灯」とブラジル・ルワンダの中煎りブレンド「宵」があるとのことで、今回は前者を注文。そしてお菓子を見ると「本日のローケーキ」というのがありました。聞くと有機バナナとココナッツミルクのケーキに無花果のソースを添えているとのことで併せて注文。ペーパードリップの珈琲を一口。あぁぁ、美味しい、、、まず香りがいわゆる「フローラル」と表現される、何かの花のような香りと、香ばしいローストナッツ香があわさった軽やかな香り。そして、カシューナッツのようなライトなコクに柑橘系のまろやかなフルーティーさの美味。別の品種でいうならグアテマラなど、中南米系の良い浅煎り~中煎りはフローラルさがあったりするのですが、その香りがこの珈琲にはあって、その香りの影響からか、フルーティーさとコクとあわさると蜂蜜のような甘さも連想されます。

で、一般的に浅煎りは酸味が前に出がちなので湯温を熱めにして香り高くし、かつ濃度は軽めに酸味をそこまできつく感じさせずに、というアプローチなのですが、この珈琲は湯温はいわゆる通常の範囲で、かつ濃度も通常の範囲。ロースト感もちゃんと担保している。でも酸味は非常にまろやかで全くきつくないし、むしろそのまろやかな酸がフルーティーの良いところのみと穏やかな余韻を創り出しています。このロースト感とライトなコクが、フルーティーな酸を包み込んでいるような感じで、濃度を担保しているのに全体的に穏やかで優しいのです。それゆえに植物性のお菓子とも非常にバランスがよいというわけか。へぇぇ、こんな浅煎りのアプローチは今までない経験かも。非常に美味しいし非常に勉強になりました。浅煎りって明るくすっきり爽やかに、みたいなイメージだけど、この浅煎りは心落ち着きながらいただける感じ。今までにないイメージを得て感動しました。

ほんでもってこのローケーキがまた感動!「バナナのケーキ」ってバナナパウンドケーキみたいに焼きこんでいるか、実がそのままケーキの上にポンと乗っているようなものしか食べたことなかったのですが、このバナナのなめらか濃厚なのに後味はさっぱりとしたフィリングの絶妙な優しい美味よ!カシューナッツやココナッツオイルとか豆乳とかも入っているらしいです。無花果のソースの優しい寄り添い方も絶妙。こんなケーキ人生で初めて食べたよまじで。珈琲とあわさって優勝オブ優勝。

小さく穏やかに音楽が流れる京町家で、日常の喧噪から逃れた穏やかな珈琲時間。このお菓子と珈琲と時間の経験はこのお店でしかできないですね。行ってよかった。皆さまも百万遍近辺にお越しの際は必ず行くべきだと思います。

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Inoda Coffee at Daimaru-Kyoto-Mise

No explanation needed.

【超訳】
イノダさんにて安心と信頼のロールパンセット、「アラビアの真珠」の砂糖・ミルク入りを。ぷりっとサクッとエビフライとふんわりロールパンにポテトサラダがうれしいですね。定番中の定番とはいえ、全メニューの中でもチート級にリーズナブルなのは毎回驚きです。エチオピア・コロンビアなどの深煎りブレンドのネルドリップで抽出後少し落ち着かせた珈琲は、砂糖とミルクを入れて最終的に味が完成します。深煎りネルドリップらしい濃厚かつカカオ感のあるコクは、砂糖を加えることでダークチョコ感をより醸し出し、赤ワインやポリフェノール感をイメージする酸味は、ミルクを加えることでよりまろやかになって珈琲全体を調和していると同時にコク一辺倒にならない味わいの一助となっているのです。

そう、まぁいろんな人が同様に論じていることではあるのですが、イノダさんはひとえに「安心と信頼」を京都という地で長年貫いてきたお店であります。創業1940年。まだ代用コーヒーが普通だった時代に「イノダさんなら本物のコーヒーが飲める」と評判になったことから始まりました。メニューも気を衒ったことはしなくて、昔から変わらぬあの味をいつでもいただけるし、どんなに有名になってたくさんのお客さんが来たとしても、本店には昔からの超常連のための席は常に確保されています。あと珈琲の味わいだけの観点で言えば、ブラックよりも、砂糖とミルクを加えた方が、時間が経った温度低下による珈琲全体の味わいの変質が少なく感じるので、珈琲を通して安心してゆっくり時間を過ごしたり、ゆっくり談義を交わしたりするのに適しているのです。砂糖とミルクありきのイノダさんの珈琲を通して京都の人々はゆっくり物事を考えたり活発なコミュニケーションを交わしてきました。きっと文化人たちもこのイノダさんを通して各種文化物を産んだことでしょう。京都文化を支えるイノダさんの珈琲と珈琲時間。このように1杯の珈琲を通して京都文化を考察するのも非常に面白いですね。

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Tougenkyou at Imadegawa-Ohmiya

The hours waned and waned away...

【超訳】
自家焙煎サイフォンの有名店で、はなふさの系譜である桃源郷にめちゃくちゃ久々に行ってまいりました。昔、同志社大学の近くのBURUってスタジオでバンドの深夜練をしたあと珈琲飲みたくなった時に行っていた思い出のお店です。古い町家を改装したアンティークで落ち着く店内。ぱっと見は当時の看板猫はいなかった気がするけどどうなったんでしょうか。

一番定番のレギュラーブレンドを。ちらっと見えた限りは深めの中深煎りくらいでしょうか。5種類の豆をブレンドと書いてありましたが、一口いただくと、サイフォンゆえの熱めから香るスモーキーさに、キリッとした苦味とナッツでボディあるコクの美味。ボディ感の余韻は残しつつ、その一方でキリッとした苦味自体の後味はすっと引くのでスッキリさも共存しています。これはいわゆる煙草に超合う珈琲ですな(店内喫煙可)。昔を懐かしみながらしみじみと浸る珈琲時間。超個人的には桃源郷=BURUみたいなところがあって、あぁ昔BURUでTHE BACK HORNのコピバンの練習よくしてたなぁ、あんな風にぎゃーとうたってないし、そもそもうたを全くうたってないなぁとノスタルジーな気分になりました。

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Kyoto Codou at Kamishichiken

I think what they are doing now, looking at buses passing.

【超訳】
今出川通、特に西陣近辺はパンストリートと言われており、パン屋さんが非常に多いです。一説には西陣織の職人さんたちが作業中に手軽に食事ができるパンを愛用していたからと言われていますが、あわせて珈琲店も多い地域でもあります。そんな今出川通沿いど真ん中にある京都珈道さんに、おそらくオープン以来の久々に往訪。今出川通をぼんやり眺められる窓際の席をゲット。

自家焙煎スペシャルティ豆の品種は多様で、焙煎度は中深煎り〜深煎りあたりがベースのイメージでしたが、よくみると浅煎りもあって幅広かったです。一番基本と言えるストロングブレンドを注文。ブラジル、グアテマラ、ルワンダ、インドネシアの深煎りペーパードリップ。サーブされて即香る香ばしいナッツ香の珈琲を一口啜ると、しっかりロースト感からのブラジルベースらしいナッツ的オイリーさ、グアテマラ、ルワンダ、インドネシアでボディ感を加えたしっかりコクと、やや後ろに煮詰めたオレンジのような酸の立体的な共存の美味。ブラジルベースの深煎りってナッツ感推しって持って行き方もあるけど、ブラジルって珈琲の王様と呼ばれるくらい、シングルでも中深煎り以上でコクとオレンジ感ある酸味のバランスが良い特長があります。この深さからの酸味も併せて立体的に味わうには、一定以上の、ほんの気持ち粘性を感じるくらいの濃度は欲しいところなのですが、それをくどすぎない絶妙な濃度で落とし込んでいる妙。シルバーウィークで慌ただしい車の往来をぼんやりと眺めながら、深煎り珈琲の余韻に浸る素晴らしい珈琲時間でした。

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Wind and Coffee in Nishijin

 I felt refreshed with coffee, as if I had had a wind in my face.

【超訳】
風とCOFFEEさんへはタイ料理屋さんかどこかの間借り時代からちょくちょくお伺いしています。また、私は趣味で下手くそながら自宅でラテアートをしているのですが、勝手に1番参考にさせていただいているのがこのお店のバリスタさんのインスタ動画なのです。純喫茶的な落ち着いた雰囲気は私の好みど真ん中。エスプレッソマシンはそういえばちゃんと見てませんでしたが、形状的にシモネリだったはず。

当然ながらラテを注文。今日のラテはボリビアの中煎りとのこと。美しいラテを一口したらまたこりゃ感動。このミルクキャラメルと形容すべき優しい甘さの美味よ!ボリビアって典型的に目立つような味の形容が難しくて、ペーパードリップなら例えばジャスミンみたいと形容されるけっこう全体的に繊細な味わいなんですよ、しかも浅めの豆なら特に。これを最大限に甘みを引き出された温度感かつ攪拌感あるフォームミルクを合わせることで、ボリビアが持つ絶妙なキャラメル的甘さを引き出しているんですねぇ。てかボリビアって繊細ゆえ、経験上焙煎の仕方を一歩間違えると炭っぽいだけで味がなんかよくわからなくなるというか消えてしまう感じになるので、自家焙煎の妙も非常に素晴らしいですね。かつ豆の味わい自体繊細だから、温度感や滑らかな質感の完璧なフォームミルクによって舌触り的にも珈琲の味わいを邪魔しない絶妙なバランスを担保しているし、ウェーブの波打が綺麗なラテアートで、エスプレッソのクレマとミルクがちょうど均等に口に入って両方が必要充分にバランスよく味わいを感じ取れるのですな。浅めのラテは繊細ゆえほんと難しい、だからこそバリスタの凄さがよりはっきりわかります。そりゃこのラテを飲みたいってなってお店へ行きたくなりますわな。非常に勉強になったし、レトロな雰囲気に浸りながらの素晴らしい珈琲時間でした。あとラテアート動画みさせていただいてますと直接伝えられてよかったです。や

にしても千本あたりってカゼコとかラテアートジャンキーとかYAMAZAKI COFFEEとか最近だとsibling coffeeとか、ラテのレベルがなんでこんな集中して高いんすかね。西陣のパンストリートとかがなんかし関係してるんですかね。

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